白い舟と雲

過去との和解で迎えた朝に

比較を均す風は吹く

黄金に煌めく稲穂は頭を下げて

心を象る雲と挨拶を交わした

遠のいた日が広がる海で

愁いを乗せた舟を見送り

滴り落ちる水の中を通過すると

これまで見落とした景色の重層に包まれた

あなたは私たちの贈り物だった

その姿をまた見られるように

今はリボンを掛けておきます