エイルの物語

エイルの物語 III

 

その頃、アス人はひどく落ち込んでいました。崇拝していたエイルがアスから姿を消したからです。アス人にとって、それは自分の親に捨てられたかのような体験でした。

アス人はエイルが姿を消したのは自分達のせいだと自己否定を繰り返すようになり、エイルが帰ってくるようにと祈りました。このようにして対象への依存が生まれたのです。エイルが教えた「祈り」とは「存在そのもの」「自分の人生」「今」に感謝している状態の事でした。アス人は、エイルが教えた「祈り」とは程遠い解釈で活用しており、自己否定によって様々な種類の豊かさや祝福を認識する能力を失ったのです。エイルはアス人に向けて数多くの文書を残しました。これはそのうちの一つです。

“親愛なる兄弟アスの皆さんへ”

皆さんはユニークな魔法使いであるが故、自分自身に強烈な魔法を掛けましたが、魔法を解く為に必要なものは残しました。それは、想像と感情です。

制限の世界に住む皆さんは、想像と感情には制限を掛けませんでした。そして今、皆さんは魔法を解く準備が整っていす。このメッセージがシンクロニシティを通して読んでいる事がそれを証明しています。

皆さんが私達の存在を忘れようとも私達は常に皆さんをサポートしてきましたしこれからもそうです。私達はこのメッセージをあなたがたにシェアする事に喜びを感じています。

実際に今迄、皆さん一人一人に感情や数字、あらゆる方法でメッセージを届けてきました。しかし、皆さんの星では見えないものは真実から遠く、見えるものが真実だと信じています。その観念によって皆さん自身が私達のメッセージを跳ね除けていました。心や感情よりも、物質や形式の方が大事であると信じている結果です。

それでも、どの瞬間も無限の智慧を理解する為のチャンスと選択を与えられています。強烈な制限から本当の意味での自由を体験し気づきを得て本来の姿に戻って行こうとする皆さんの姿に私達はとても感動し、宇宙の家族全員で祝福しています。何故自分自身を苦しめるのか、何故制限を掛けているのか、私達にとっては非常に興味深い事ばかりです。皆さんは皆さんの星が誕生して以来初めての事を成し遂げようとしています。それは独自の方法で、本来の姿を思い出すという事です。

本来の姿に戻る為に、あなたを引き留めているものや障害と認識しているものがあればどうか手放してください。どのような状況であれ、現実をコントロールしようなどと考えないでください。全てをあるがままに受け入れるのです。今のあなたは、ご自分の過去に起こった困難な出来事や今まで経験した一つ一つは自分と世界との繋がりを深める為のきっかけであると捉える事が出来るでしょうか。感謝や無条件の愛を学ぶ機会を与えてくれてありがとう。お陰で新しい在り方で自分や世界に対して接する事が出来ました と言えた時、次の次元への扉を開く事になります。その扉は人々に共有する事が出来る、招待状のようなものです。

是非、お手本となって自分の価値を認め胸を張って大いに楽しんでください。皆さんが本来の姿を忘れ、時間と空間という概念を導入する事により、本来の姿を忘れた存在から思い出した存在へと変化の過程を肉体を持って体験する事が出来ます。その選択は非常に勇気のいる事だと私達は理解しています。あなた方が身をもってそのような体験をする事で私達は宇宙の一部を深いレベルで認識する事ができ、進化に繋げる事が出来ています。兄妹よ私達に学びと進化の機会を与えてくれてれてありがとう。

私達が皆さんを無条件に愛しているように、皆さんも皆さん自身にそうしてあげてください。あなた自身が愛という光で輝かずに、どうやって周りを愛し照らす事が出来るでしょうか。あなたには全ての物事に花を咲かせることが出来るのです。

このような機会を作ってくださり、ありがとうございます。皆さんと同じ時間を共有できた事に感謝します。

-Everything Is Love

 

エイルの物語 II

 

星をでた3人は、それぞれの故郷となる星に帰りました。3人は物理的に会わなくても、眼を瞑り、集中することで、いつ何時でも繋がり、コミュニケーションを取る事ができました。3人それぞれの星では、そのコミュニケーションが主流なのです。

さっそく、3人は記憶を忘れた存在達について、話し合いました。記憶を忘れている存在達は、自分達が住む星を、「us」「アス」と呼んでいた為、3人も、記憶を忘れた存在達が住む星を、「アス」と呼ぶことにしました。アス人は、存在する全てのものに名前をつけており、彼らにとって名前はコミュニケーションをとる際に必要でした。

3人それぞれの故郷では、言語を使わずに、正確な感情とイメージを使って、コミュニケーションを取る為、アス人の「言語」という概念は、3人にとっては非常にユニークなものです。無限の智慧を言葉という非常に小さな針の穴に通して伝える事はあまりにも難しいのです。

3人は名前を持っていませんでしたが、アス人にわかりやすいように、名前を持つ事にしました。3人の名前はE 、I、L、とそれぞれを、一文字で表現しました。

 

エイルの物語 I

 

源から、新たに3人が誕生しました。

3人の目的とは、元々源であった事を忘れ忘却の時代を生きる人々に、源の記憶を思い出させようというものでした。まず、3人は源の情報をシンボル化する必要があると考え、新種の植物を創ることにしたのです。その植物は、太陽の光を浴びると花が咲き、特定の周波数と音を発しました。

人々は植物が発した情報を睡眠時に視覚する事ができ、それを夢と名付けました。そこには匂いや感覚が確かにあり、現実と何も変わりのない世界のように感じることができました。しかしエゴを中心に過ごしてきた人々には、源の情報はあまりにも強烈で現実とは異なる何かであると疑い、信じる事が出来ませんでした。

その為、3人は直接星の住人に会ってわかりやすくその情報を伝えようとしましたが、源の記憶を伝えられた人々は源の記憶よりもそれを伝える3人の方が重要であると判断しました。やがて人々は3人を崇拝するようになり、崇拝団体が生まれました。同時に変化や未知のものを恐れた人々によって生まれた別の団体もありました。

源の情報を受け入れ目覚めるどころか、人々は争い幻想の道を歩み始めた為、目的を達成できる他の方法を考えようと、3人はその星から出る事にしました。